いちアマチュアジャズミュージシャンであるこのHP管理者は、AIR SPLASH TOYAMA(旧称:魚津ミュージックキャンプ)に過去4回参加しています。今回、その中で自分が学んだことを書こうと思います。この合宿はプロ・アマ、ジャンル、さまざまな個性を持った人々が自主性を持って参加しています。他の参加者は別な捉え方をしたかもしれない。講師であるゲストアーティスト自身も「俺そんなつもりで言ったんじゃないけどなぁ」かもしれない。そういう多様性もAIR SPLASH TOYAMAの特徴です。

同じ楽器でも個性はそれぞれ

聴くこと

まずはこれ。多分私と同じような立場の人の中には、耳にタコができるほど言われててイヤになっている人もいるんじゃないでしょうか。「そう言われても俺ソルフェージュできないし」「ドラマー(ボーカル)だから理論やコード分からないし」という人も(私です)。この合宿ではむしろ、そのような、ある意味デジタルな情報以外のことを「聴く」ことの必要性に気づかされます。中村真の指、鍵盤だけに注目していてはいけません。ピアノの箱の中で弦がハンマーによって叩かれる、その瞬間に発生するビリビリしたノイズ、それによって発生した空気の波が蓋に跳ね返ってホールの中を飛び交う様を感じてみて下さい。彼はそういうことを考えてトーン、タッチを作っているのだと思います(こっぱずかしくて訊いたことないけど)。大村亘のシンバルの音が減衰しながら音色を変えていくさま、落合康介のガット弦の倍音、そしてなにより、ジャズの演奏家ではない上野賢治のフルートのトーン、タッチに触れれば、私が言ったことをを感じられるんじゃないかと思います。

コントラバスフルート上野賢治

合わせないこと

ある程度「聴く」ことができている人が落ち入りがちなことです。少々レベル高めなジャムセッションでもよく見かけます。「パッパッパー」に対して「ドンドンドン」とリズムの縦を合わせることや、ソロイストのアウトやリハモフレーズに対して同じ和音を合わせたりとか(私にはやろうと思ってもできませんが)。そういった「よかれと思ってやっていること」に対しても注意されます。例えるなら、漫才でボケ担当が言った渾身のボケに、「そーだよねー」「おもしろ~い」「ウケる~」、などと言われるのは、関西人なら納得いかないでしょう(他の地方の方は知りません)。むしろこれくらいのツッコミを返して欲しいんじゃないでしょうかhttps://youtu.be/pxAb01GMan4。高い音に対しては低い音(ベースラインは特に)、細かい音に対してはロングトーン、大きい音に対しては小さい音(時には無音)等、コントラストをつけることがアンサンブルの基本になるのでは、と私は感じました。もちろんこれは基本で、その中で全員の思いがバチッ、と合って同じことをやってしまう瞬間。コレがまたカッコエエんですわ。

口琴、歌、ギター、合わせないことでアンサンブルになっている

自分の意志を持つこと

ゲストアーティストを始め、参加者にもプロがいるし、迷惑掛けられない。しっかり聴いて、彼ら彼女らの演奏に合わせないと。そうやってるといつまでたっても合いません。散々失敗した私が言います。むしろそういった手練れ達のことですから、こっちが何をやらかしてもむしろそれを発展させてくれます。さんまが大御殿でシロウトやアイドルちゃんのわけわからんトークを拾って笑いに変えるようなもんです。そこで一歩引いてしまうと、それこそそのセッションで自分は「いらん子」になってしまう。前項の続きです。手練れと一緒にやる時にこそ、全力のボケ(これは関西人の管理者が自分に一番しっくりくる言葉で書いているだけで、違う地方の方にはその言葉に置き換えて下さい。なんだろう。「自分の本当にやりたいこと」、とか?)をぶち込んで欲しいです。それによって周りがどう変わるのかを感じて欲しい。それを否定する人はこの合宿にはそもそも来ません。

自分の意志を持った関西のおばちゃんおっちゃん

5/24 17:00~21:00 ダンス&ミュージック即興セッション

興味あるけど、富山は遠いし、まだ4ヵ月先だし…という人。今月、無料でそれが体験できる(かもしれない)イベントがあります。ぜひぜひご参加ください。https://www.facebook.com/events/2305924836135608/?ti=ia

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中