制約によって生まれる自由な表現
6/22 (土) やにわにダンス&ミュージック即興セッション
当日は雨。駅からタクシーがなかなか捕まらず、予定を一時間ほど押してのスタートでした。
参加者はゲストアーティスト3名、参加者は常連の4名。ゲストアーティスト上野賢治(フルート)from 石川 が初参加。
今回のセッションの主役はこいつ。

部屋をグネグネと横断するように並べられた紙コップによって動きに制限が生まれる。その制限が表現のきっかけとなる。
個人的には、自分がやろうとしたこととほぼ同時に同じようなことを他の参加者がやることが何回かあった。逆に私がやった場面転換の提示に対し、「やってほしいときにやってる」という言葉をゲストアーティスト中村真からもらったり。
素直にうれしい反面、この位置に留まっていてはいけないとも思う(「やって欲しいこと」は自分がやらなくても他の誰かがやる。「えっ、そんなことするの!?よし、じゃあ俺はこうやってやろう!」くらいのことをやりたい)。その結果、前みたいに褒められることはなくなるかもしれないが、そんなことで一喜一憂している場合ではないのだ。
さて、せっかく面白い形に並べたことだし、これを置いたまま次のセッションもやってみよう。
と言ったそばから紙コップがパーカッションになり、宙に舞い、潰される。言われているのにあえて違うことをするのは、そういう明確な意思があってのことだから、それはそれでいいのだ。
今回、さすがにゲストアーティストが3人と常連ばかりのセッションなので、安心感がある。どれだけバラバラに離れても、いずれ集まってくることを信じられる。(私をはじめとする)初心者による即興セッションだと、踏み出すのが怖くてみんな最初の位置に留まってたり、一旦離れるとてんでばらばらになって収拾付かなくなる現場によく出くわす(そういう時には、にはたづみセッションではタオルが投げ込まれ、強制終了となる)。一人一人の音楽的重力が高ければ高いほど遠くまでいっても繋がっていられる。
サードセッションはゲストアーティストじゅんじゅんがコントラバスに興味を持って弓でちょっと弾いてみたところから始まった。セッションが終わった後の話の中でじゅんじゅんが、始める時は「さあ始めるぞ」とメリハリをつけてやりたい、という旨のことを言った。私は逆に、流れの中で何か引っかかるものがあればそれをきっかけに始めたい(落語のマクラから本編のネタに入るように)と思っていたので、その違いが興味深かった。
このセッションは今日イチでカオスになった。回を重ねるごとにカオスになるのも珍しい。


と、いうところで、短めではあったが今回のやにわにダンス&ミュージック即興セッション終了。次回は7/28(日)17:00〜21:00参加費無料 途中参加、退出自由、予約不要、見学自由。悪ふざけとシリアスがサイコーに両立するセッション。一度ぜひお越しください。