AIR SPLASH TOYAMA ワークショップレポート(3)
ある即興セッション後、ゲストアーティスト中村真から以下のアドバイスがありました。
- 共演者に「弾かせる(吹かせる、動かせる)ように心がける」
- そのためには、自分の立ち位置をはっきりさせる
なるほど。メモメモ。

その後、同じくゲストアーティスト大村亘より、即興をするとみんなフリーテンポになる。一定のパルスがある即興があってもいいのでは?という提案があり、実際にやってみました。なるほど、これはこれでいい風味がありました。この選択肢を捨てるのはもったいない。

さらにその後、その日からの参加者を入れてセッションをやることになりました。バリ舞踊の高木幸美を中心としたセッション。私もコントラバス で参加しました。


私はバリ舞踊の人とセッションするのは初めてでしたが、表情、特に目の動きが多彩なのが特徴的に思えました。私自身はというと、自分自身がやっていることがしっくりきているとは思えず、居心地の悪さを感じていました。

セッション終了後、まわりの反応は意外にも(?)高評価でした。私が自己評価とのギャップを言うと、ゲストアーティスト自身も演奏中の自己評価と観客の取り方が違うことはある、との事。勝手に評価して一喜一憂してもしょうがないのだ、と感じました。むしろ、やりにくさを感じるように持っていくくらいのことをしても良いのかも。

また、感想を訊かれたとき、私は「上手くできなかった」、と答えました。それに対して上野賢治「それは、”上手くやろうとした”、ってことだよね?」。私「”上手くやろう”としか考えてなかったです」。セッション前のアドバイスを思い出し「共演者を動かさなきゃ」「そのためには自分の居場所を表明だ」「たまには一定のパルスも出してみよう」、そんなことばかり考えてました。そのことを告白すると、聞いていた参加者から「ああ、確かにそんな演奏だった」という声が。意識しないとアドバイスを自分のものにできないし、意識するとそれに囚われてしまう。いい演奏はしたいけど、自らのことを考えすぎるとちぐはぐなことに。うーーーむ。AIRから帰って1月以上経っても悩み中。
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