6/20 やにわにセッション レポ
(だいたい)月に一回、さいたま市与野で開催されている、ダンスと音楽を中心とした即興セッション「やにわにセッション」のレポートです。
参加者はピアノ1名、サックス&フルート1名、ボイス1名、ダンス1名、チェロ&ダンス1名。それに撮影1名でした。かっちょいい動画ができてるはずですが、未編集のため今回は文章のみ。読者のみなさんが臨場感を感じるかは私の文章力にかかっていますね。
緊急事態宣言下で施設使用時間が短く、また、事務連絡があったため今回セッションできたのは90分ほど、4セッション行いました。このブログではそのテイク2の様子を私の超主観に基づき報告します。
最初はボイスV氏とダンサーH氏の女性2名でスタート。小さく短い声と、寝ている様な瞑想している様な動き。静かな始まりです。私は思いました「しばらく放っとこう」。交響曲でいうところの第1楽章はこのデュオでいい。私の他も誰も入りません。誰か入るのを待って動き出すレベルの人は今回いません(そういう人も全然大歓迎ですよ!)。この二人のパフォーマンスがそういったストーリーをつくっていたのでしょう。
そのあと、そろそろ入ろうかな、と思う流れになってきました。私がスペースの端に歩くと、全く同時にその対面にサックスK氏が!抽象的な表現でもここまではっきりとサジェストできるのだなぁ、と芸術の力に驚かされました(終わった後のフィードバックで、カメラマンH氏も、入るならここしかない、ってところで入っていた、と感想をいただきました)。
スペースの端と端からサックスとダンスが参加し、4名でのパフォーマンス。代表中村真はまだ入りません。なぜなら、私が「まだ入ってくんな!」というパフォーマンスをしていたからです。御大は最後でガツン!と入ってきたほうがカッコいい!それまで待機してて!と思っていました。ちゃんと伝わった。
私のダンスはほとんど何のレッスンも受けておらず、動きのバリエーションもきれいさもありません。異性のダンサーとのコンタクトも、変なところ触らないよう意識しながらやってるのでぎこちなかったと思います(動画見直すの怖い…)。なによりよくないのが、そうやって自分の未熟さに意識がいくと、他者とのコミュニケーションの意識や、先の展開を作っていくアイデアに思いがいかなくなってしまうこと。ここは反省点でした。
スターターのV、H両氏が袖へ引っ込み、サックス、ダンスのデュオになりました。しばらく踊ったあと、私はスペースにあった椅子に座りました。さあ、出番ですよ〜
と、思った瞬間にピアノの音が。さすがスゲー。ひな壇芸能人の何気ない一言をイジって笑いに帰る明石家さんまのようです。女子2名も戻ってきて全員でパフォーマンスし、そのままフィナーレ。めっちゃ踊らされた。疲れた〜
フィードバック時にサックスK氏が、即興演奏はとても怖い、勇気が出ない、という意味のことを言っていました。私から見たらK氏のパフォーマンスは勇気に満ちた強い演奏に聴こえます。むしろ、最初に怖さがあって、その震える膝を自分で叩いて前に進む、その方がより強さを感じます。

代表の中村真が以前「音を出す直前までは迷いしかない。しかし、音を出す瞬間には一切迷いがあってはならない」、と言っていました。即興パフォーマンス(に限らないけど)で前に出ることが怖い人は、その怖さを肯定的に捉え、バネとして表現に取り入れてはいかがでしょうか?